引っ越しをテーマに3人がそれぞれリリックを書いた曲。引っ越しには人それぞれの背景が存在すると改めて感じさせられる。 
 なじみのあるその土地を出ていく引っ越しには、誰であろうとドラマがありますね。
 離れる淋しさ、移り住む不安と期待。モノもココロも無くなっては手に入れる、その繰り返し。時間は無情に過ぎていく・・・






magic number
KICK THE CAN CREW
ドリームマシーン
2003-01-01



 
3人がそれぞれ別々にフックを書いている“movingman” 引っ越しをテーマにそれぞれの日常を歌い込んだ言葉はフォーク・ソングのようでもあり、なんとガット・ギターのフレーズもすべてシンセで作ったというこだわりを見せている。
「KREVAがトラックを作ったときに〈引っ越し〉の歌をやりたいと言って、俺たちもそういうのをやりたかったし。3人とも部屋を借りたけど事情がみんな違うし、ひとつのサビにまとめるのも嘘くさい。なんでもサビにしちゃうのも妙だから、それぞれが書いたんだけど。こういうのキライじゃないですよ」(LITTLE)
引用元 タワーレコードインタビュー 







【movingman】KICK THE CAN CREW


作詞:KICK THE CAN CREW
作曲:KICK THE CAN CREW

(MCU)引越した街はどんな感じ?

「そうイイ感じ」とかそんな安易には語れないが
この街から又 めくられていく明日が そう
巣鴨〜中目黒、世田谷 ふりかえり眺めると
いろんな情景が遠ざかる でも遠くなるほどに情がわく

見慣れた家の前にトラックが 止まり見知らぬ家まで飛ばす
空になった部屋に腰掛けると 急に淋しさがこみあげる
新しい場所にすててくもの 次の場所で増えてくもの

又ここで新たな出会いを又ここで新たな願いを
井の頭線に揺られ見える景色に君の顔をうかべ
暮らしてみよう俺と君と もしくは俺と君と…

又なれた街並に背を向ける 住み慣れた部屋に別れを告げる
今はここで君としばし休憩 又何かが生まれ変わる風景

(LITTLE)引っ越した街はどんな感じ?

まずその質問がとんだ勘違い
全然おれは引っ越してねぇ この町でずっとビッとしててぇが

帰れない夜にマンガ喫茶に 泊んのもあんまりじゃん?
だから寝る部屋を借りただけの話 だけどなんかそれだけも悲しい

やんなることもあるががんばる まだかなえたい夢がたくさんある
オレのとてもいとおしいもの 愛する人と仕事に地元

日毎さみしさがつのります 君を思い夜を過ごします
はかり知れんこの辛い試練 ここじゃとうてい歌いきれん

情があるのはもうしょうがない そこにゃここの日常がない
しょうがないことに事情がある ここにゃここの日常がある

(KREVA)引っ越した街はどんな感じ?

誕生日と同じ番地 団地暮らしのあの日
はるか何処へ いっちょ前に懐かしむ俺

周りには店もあんまなくて いきなり立ち往生やんちゃな夢
甘くねぇなやっぱ自立への道 何もない部屋に響くメロディ

グラスの水滴ににじむメモに書かれた 欲しい物リスト眺めりゃ
どれもこれもあたり前にあったもの 親のありがたみまた分かったよ

時間は流れ実家もなくなり 消されてしまういつかの落書き
その続きはここで書けばいい この街ごと思い出になればいい

MY DAYS MY LIFE IN MY HOMETOWN 今まで利いた魔法は消え
NEW DAYS NEW LIFE IN THE NEW TOWN うれしささみしさの今 中間